TOP>猫日記>怪獣日記2006




21:04.13.(木)


 ヘンな夢を見た。

 怪獣連れで旅行に行って、従姉妹達と花畑のようなところで楽しんでいたら、放していた怪獣の声が、「にゃおーん、にゃおーん」と遠ざかってゆく。
 特に緊迫した声でもなかったので、(あれー、どうしたんやろー?)
 とか思っていたら、従姉妹の一人が慌ててやって来て、
「歩いてきた(よその)人が、連れてっちゃった!」

 すぐソコが花畑の裏口というか、戸が開いていて、いつの間にか外に出ていたらしいのだが……
 慌てて私も追いかけたら、ご丁寧に、首輪だけが捨ててある。
 て、コトは、そいつは飼い猫と知っていて攫って行ったわけだ。

 追いかけて、泣きながら探すのだが、みつからない。

 そんな夢を、朝から見てしまった。
 なんなんだ……(疲れた……)

 怪獣は我儘で、悪い事ばっかりするし、時々本気で(山寺にやっちゃおうかな、コイツ……(-"=))とか思うが、急に存なくなると、やっぱり寂しいだろう。
 老衰で死ぬのはともかく、事故や事件で存なくなることだけは、有って欲しくない、と思う。

 そういうのは、人間に限らない。




22:04.17.(月)


チェック! 休みで、久し振りに晴れたので窓際庭園のチェック。

 お外を眺めるのが大好きな怪獣も、やって来てチェック(何を?)
 そして、大家さんの畑に向かって横切って行く同族を見つけて鳴いた。
「にゃーん」
「ん? ああ、お友達がいたねー。でも、行っちゃったよ?」
「にゃーん。にゃおーん」

 ……どうも、呼んでいるようだ。
 見直すと、畑の際にオレンジ色の影が見える。
 何回も呼ばれた彼(彼女?)は、少し戻って怪獣を見た。

「にゃおー、にゃおーん」

 別に盛りの付いた鳴き方ではないが、本当に、呼ぶように鳴き続ける怪獣。
 やはり、部屋に一人っきりで置いておかれるのは、寂しいのだろう。
 でも相手の方は、私が一緒に居るせいか、こちらにはやって来ない。かといって、立ち去る訳でもなく。
 近づくというか離れるというか、微妙な距離までトコトコと移動して、ちょんと座り込む。
 間にある巨大に育った菜の花が邪魔だと思ったのか、怪獣は私の背中に(窓枠に手を突いて眺めていたのだ)登って呼び続けた。

 菜の花越しに見つめあう、二匹の猫。
 そこに流れるのが友情か恋情かは判らないが、なかなかメルヘンな詩情を呼ぶ光景だ。

 しかし、この体勢と状況は、長いとちょっとキツい。
 怪獣たちには申し訳ないが、根を上げた私は窓を閉めて、残っている用事に戻った。




23:04.24.(月)


  お泊りで遊びに来ていた星さんが、起きぬけの怪獣を見て言った。
「この半分寝ぼけておとなしい間に、可愛い衣装を着せて写真を撮りたい……」

  私自身には、ケモノにそういう格好をさせて喜ぶ趣味は(余り)無いのだが、参考までに訊いてみた。
「どんな?」
  星さん嬉しそうに、
ゴスなティカゴスロリ! きっと似合うから♪」
「……」(←想像している)

 似合うかもしれない。
衣装はともかく、少なくともヘッドドレスは確かに似合いそう……
 
  そんな訳で、仔猫時代の可愛い写真にヘッドドレス(もどき)を描いてみた。
 似合う?(笑)

  因みになんで昔の写真かというと、今の怪獣だと絶対ツンデレにしか見えないからだ……(^^;)
 以下、またぞろ生猫通信出張版・『ゴスロリ♪』での、皆さんのコメント。

Re:ゴスロリ♪ 2006/04/24 雅

 おー!
 似合う、似合う。(笑)

 ロリ猫スキーな人の萌えツボにがっつりクリティカルヒット。
 こういうのも可愛いですね。

 ローゼンメイデントロイトメントを想像してしまいました。
 ゴスロリ人形のねじを巻いたら、巻いた人が人形のしもべになるという……

「撫でさせてあげてもよろしくってよ、をほほ……」
 とか、もっと命令口調で
「側へ来て私の毛並みを整えなさい。何をしてるの? 早くいらっしゃい!」


Re:ゴスロリ♪ 2006/04/24 縁

 あー、コイツ(怪獣)はそういうヤツですね。
 しかも気に入らなかったら噛む。(←きっとやる。絶対やる……)
「何やってるの?! この下手クソ!


おひょひょ〜^ ^ 2006/04/24 たぬ

 か〜わいいにゃーーー♪
 結構、うちにも猫衣装ありますねー。
 晴れ着とか、ジャンパーとか(笑)
 でも、めったに着てくれない。


Re:ゴスロリ♪ 2006/04/24 みけ

 ペットコスチューム。
 ゴスロリあって欲しかったです。(笑)

 >ヘッドドレスだけなら
 衣装付けに手間取るやもしれませんね。(笑)
 でも楽しそう〜v




24:05.01.(月)


 暖かくなってきたこの時期に、何故か職場で風邪流行。
 しっかり感染したらしい私は、鼻水が止まらないうえ、喉まで痛い。
 なんとか就業時間をクリアして帰宅。幸い明日、明後日は休みだ。補給用水分も買って、食後に薬も飲み、お風呂にも風邪に効くハーブを入れて温もって。
 汗をかく気満々で布団に入ると、怪獣が踏んで行く。

 踏む。起こしに来る。布団の隙間から手足にじゃれる。ついでに噛む。
 ……予想通り。ここまでは。

 しかし、何故こんな時にまで、人の布団に大洪水?!

 おかげで気になって眠れやしない。
 頼むから、そっと寝かせておいて……(T_T)




25:05.03.(水)


 なんとか風邪も治したので床上げ、掃除。
 続いて洗濯をしていると、えらい音を立てて、怪獣が水を飲んでいる。
 なのに、姿が見えない。
「?」

可哀想なヘデラ  覗いて見ると、
 なんと洗面台に上がって、活けてあるヘデラのコンポートから、水を飲んでいた。
 
 ……そりゃあ、さっき水を替えたから新鮮だけど。
 だからといって、何故そんなトコの水を飲む?!
 ちゃんと水入れにも新しい水が入っているというのに。

 ……そういえば、お祖母ちゃん家のシロ子さんも、風呂場で洗面器の水を飲むのが好きだったが。
 もしかして、汚げな水の方が好きなのか、猫族?(解らんヤツら……)

    怪獣のせいで、常に枯死の危険にさらされているヘデラ。→
    可哀相。




26:05.07.(日)


 就業間際になってイレギュラーな出来事が続き、定時には帰れなかった。
 疲れた思いで帰宅すると、室内のそこここに怪獣の暴れた痕跡が。
 ……うう……

 それ自体は「いつもの事」だが、仕舞ったはずの冬物靴下が散乱しているのには、嫌な予感。
 はたして、靴下はボロボロだった

 

 飼われているケモノは総じて人間の靴下が好き(聞いた範囲では)なようだが、どーしてわざわざ、箱にしまって押入れの中に収納(なお)したモノを、引っ張り出して噛み千切りまくるんだ!
 しかも純ウールとか、アンゴラ入りとかの、暖かい良い品を……

 私が靴下を履いたら『お出かけして、しばらく戻らない』から、敵意が有るのだろーか。
 或いはケモノに良く似た手触りに、心惹かれるか、そそられるものが有るのかもしれない……

 どちらにしろ、今年も無駄に出費が増えるのが、めっちゃ嫌。(貧乏なんだよう……)




27:05.08.(月)


 家に居る暖かい日の日中は、窓を網戸にして開け放つ。
 今年は春が遅かったが、今日はもうTシャツ一枚で過ごせるようになった。
 窓辺で日向ぼっこする怪獣をそのままに、用事をしていてふと見ると、網戸と窓枠の間に隙間が空いている。
 (あれー、ちゃんと閉めなかったっけ?)

 戸を閉めなおし、戻ってすぐ、ガラガラと戸の開く音が。
 視界に映る、開いた網戸としがみつく怪獣。

 怪獣、いきなり網戸開きを覚える。

 爪とぎをとぎ板で始めた時もそうだったが、コイツはいつも、イキナリだ。
 それまではそんな兆候、全く無いのに。(……教えても、教えても)

 成長しているといえば、そうなんだろうが、それがいつでも『悪知恵方面』ばかり。
 そんなトコロも、猫と幼児はそっくりだと思う。




28:05.16.(火)


 年に一度の予防接種&健康診断に行った。
 今年からは自転車が有るから、随分楽ちんだ♪
 今年も特に、問題は無し。
 去年5キロ有った体重も4キロに戻り、きっちり標準。ダイエットの甲斐があった。
 因みに方法は、与えていたドライフードの量を1回10グラムずつ減らし、回数で調整した。

 現在怪獣の食事は、夕方に猫缶三分の一、夜中の12時にドライフードを40グラム。朝は6時以降にドライフード10〜20グラム。
 こう書くととても計るのが面倒くさそうだが、実はコーヒーの軽量スプーンを使うと、ドライフード1杯分が丁度10グラムに当るのだ。おかげで重宝している。

 ただ、この時期になると激しくなる『タレちゃん化』が困る。
 今年も先月末から頻繁にやってくれるので、消臭スプレーがあっという間に無くなってしまった。それより何より、
 お布団が臭い……(泣)

 先生に相談してみたが、まだ何ともいえない様子。手術は完璧と仰ってくれましたが。
 TONOさんが『しまえぶ(※注)』で描いていた、まろちゃんみたいなケースもあるようだし……
 嫌がらせ行動なら、こちらも毅然とした態度をとらなきゃいけないし、反対に病気なら、まず治療を考えねばいけない。さて……

 ところで診断後、終了証明のカードを読んでいて、次の記述に行き当たった。
 『年齢:2歳2ヶ月』

 ……あれ? 3歳じゃなかったっけ……?
 お祝いもして、『生猫』を雅さんちに書いて、お祝いコメントもいただいたのに……

 どうも予防接種の回数で年齢を確認した際、初年度に2回(生まれた年の仔猫は3ヶ月目に1回、その翌月にもう1回必要)打っていた事を、忘れていたようだ。
 と、いうコトは、怪獣の実年齢は2歳で、人間換算なら25歳。

 ……まだ妙齢のご婦人ですね(笑)
 頭のレベルが5歳児程度、というのは変わらないが(爆)


 『しまえぶ』=『しましまえぶりでぃ』。
 少女漫画家TONOさんの、歴代の愛猫ネタで綴るエッセイコミック。
「まろちゃん」は新『しまえぶ』に登場。




29:05.18.(木)


 怪獣が、新しい遊びを覚えた。
 名付けて穴猫狩り』。

 ダダッと走ってきた怪獣が、そのままの勢いで敷いてある布団にズボッと潜り込んだら、「遊んで♪」の合図。

 そ〜っと上掛けをめくって覗いてみると、こちら(入ってきた方向)を向いて、まん丸な目で様子を伺っている(この姿は絶妙に可愛い)。
 微笑ましいので、そこはそのまま、そっと埋め戻す(笑)
 すると途端にダッシュした怪獣、手だけ延ばして、正に埋め戻した(人間の)手の有った筈の位置に猫パンチ。

 爪、出てます。

 巣穴に潜んで獲物を待つ穴猫 もう一度覗くと、やはりじっと様子を伺う怪獣。
 埋め戻すとダッシュ&猫パンチ。
 いや、猫パンチというか、狩る気満々

 そう、この遊び、正しくは『穴猫狩り』。
 この場合、獲物は私である(ナマイキ)。

 どうやら、甚八君では飽き足らなくなったようだ。
 同じ甚八君でも紐に結び付けてぶん回すと、とても喜んでいつまでも遊ぶ。
 好きに弄べるより、予想外の動きが楽しいのだろう。

 やはり本能とは押さえ難いものらしい。

 そんな訳で、リアル我家を訪問する際は、『隠れられそうな場所』に注意していただきたい。
 怪獣に襲われる危険性が在るから(爆)。
 怪獣が、います。


 ←怪獣が、います。



 ここにも居る。








 ここにも。→






30:06.05.(月)


 なんか調子が悪いなーと思っていたら、帰宅してからいきなり熱が出た。
 ……38度あるよ……

 いつもの貧血じゃなくて、風邪だったらしい。
 いつの間に拾ったのか判らないが、とりあえず出来るだけ熱を下げる為厚着して、布団も一杯着て、氷枕を当てた。
 あとはせっせと水分を取るだけ――って、しまったあああ! スポーツドリンクの買い置きが無いぞ!
 もう着替えてしまったし、こんなに熱のある状態で近所の自販機まで行くのはちょっと……

 怪獣は、お使いになんか行ってくれないし。
 それにきっと、人がしんどい思いをしてるのに、関係なく暴れて、踏んで行くに決まっている。いつものように……(悲しい)

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