TOP>猫日記>怪獣日記2008










21: 03.12.(水) 更新不可

 

="036" 人間が台所に立つと、怪獣もやって来る。
 手伝いもしない(出来ない)クセに。

 やって来た怪獣が何をするかというと、冷蔵庫の上に陣取って縁のする事をじっと見ている。
 特に一生懸命観るのは、ガスレンジで調理中のモノ。
 例えソレが味噌汁を作っている鍋でも。
 それが炒め物をしているフライパンでも。

037


 仔猫時代、味噌汁を作った後の出し殻(いりこ)をやっていたので、調理を始めると「何かいいもの」が貰えると、現在でも思っているらしいのだ。

 怪獣……メモリの更新が出来ない女。

 コイツが本当に人間で本当に女王様(国家元首)なら、その国の先行きは暗いと思う。
 良かったね、怪獣で。

038






 因みに今夜のメインディッシュ(人間用)は、鯖の酒蒸しタルタルソースがけ♪


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22:03.15.(土) 第5の悪事

 母に頼まれた買い物を届け、ついでにお茶して帰ってきたら。

039 怪獣が台所のゴミ箱を荒らしていた。
 倒れるゴミ箱、散乱するゴミ。
食べ足りないからといって、ゴミ箱を漁るんじゃない――ッッ!!
 野良じゃないんだから……
「のべつくまなく食べると太るよ」って、雅さんにも言われたでしょーが!

 太ってデブったら、ネコブタヌキになるんだよ?!
 そしたら唯の愉快な物体なんだからね?!

 それにしても、日記がだんだん怪獣の悪事日記になってきた……
 これ以上悪さばかりするなら、サブタイトルは『本日の悪事』だな。うう…(T_T)


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23:03.22.(土) 春の便り

040
 裏のおばちゃんからもらった桜草が綺麗に咲いた。
 冬越しの鉢植えにも新芽が出ている。
 今年も雨が多いが去年のように叩きつけるようには降らず、ちょっと穏やかだ。この分なら今年はハーブや野菜も生育が良いかもしれない(←希望)

 ご近所もなかなか華やかになってきた。

041

 ……やっと春だなあ。

 暖かくなったので怪獣もこれまでほど布団に潜り込んでこず、上に乗っかるようになった。←(重いです)
 しかし何より、今までは明るくなるまで布団から離れなかったのに、最近は早いと四時頃から暴れるようになった。

042 ヒステリーを起こした時のように部屋を端から端まで往復し、その勢いで(枕元方向にある)本棚に駆け上り。
 一旦自宅(笑)に走りこんで、すぐさま反対側の棚の端まで到達して、ようやくゴール。
 しかも日によっては全コース数回リピート

 頼むから、明け方運動会は止めて……
 その挙句、お腹が空いたと人を起こしに来るのも。(T_T)

 春の便りは大概嬉しいものだが、迷惑なものもある。

 ……怪獣。杉花粉のようなヤツ。


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24:03.30.(日)  花冷え

043 ようやく桜も咲き始め、月が変われば花見が出来そうな。
 ……という今頃になって、寒い。
 おかげで『予備』として買ったはずの灯油を、普通に使う破目に……

 怪獣もストーブにくっつく。
 ついでに縁にもくっつく。

 ……まあ、いいけどね。温いから。


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25:04.06.(日) 拗猫(すねっこ)

 今日は星さんと花見。
「是非ティカちゃんも」というコトなので支度を自転車に積み、リードを出した途端、縁に纏わり付いていた怪獣は捕らえようとする手をかいくぐって一目散に逃げる。

『脱兎の如く』という言葉が有るが、猫の逃げ足も、とても速い。

 挙句に自宅(笑)に引きこもってしまった。
「ティカさん、おいで! お外行くよ!」
「にゃー!(嫌ー!)」
「嫌なん? いつも行きたがるクセに」
「にゃー!!(絶っっ対 嫌ー!!)」
 ……そんなに嫌かい。

 どうしても降りてこないので、諦めて人間だけで決行。
044
045 心配した天気も上々、会場はええ感じに満開。
 洋風弁当に(小瓶の)ワインも持って、楽しんできた。

 会場には数種の桜が植わっているが、枝垂桜の花の濃淡が可愛らしくて気に入った。
 この時期は皆、にわかカメラマンになる(笑)
 うっかり者の縁はデジカメにメモリーカードを入れ忘れて行ったので、すぐ画像が一杯になってしまった。
 まあ、それは先日撮った怪獣の写真を未整理なまま入れといた所為もあるのだが。
 おかげで中の怪獣写真は皆消してしまった。まあ、怪獣はいつでも撮れるしね。

 で、帰宅したらば、やっぱり怪獣は拗ねていた。
 拗猫ティカにゃんは、随分長く人間の匂いを嗅ぎ続ける。
 きっと、「知らないにおい……」(←チー風)とか思っているんだろう。或いは、
「自分たちだけ遊んできて〜」とか。
 ……誘っても来なかったのはオマエだろうが。
 しかし怪獣にはそんなこと、知ったこっちゃないのである。
 もう夜も遅くなったというのに、まだ膝に乗りに来ないし、抱っこしてやろうとしても嫌がるのはストライキだろうか……

 因みに明日も別グループと花見だ。
 明日は最初から猫無し花見。
 ちゃんと留守番するんだよ、怪獣。
046


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26:04.12.(土) 本日の悪事・その6

047 買い物から帰って来たら、廊下に小豆が散乱していた。もちろん怪獣の仕業だ。
「……」

 今日は久し振りに晴れたから、やらなきゃいけない事が一杯あるのに。
 乾いた洗濯物を取り込んで、干してた土をさばいて、表の掃除したらまた洗濯して。
 その前に買ってきたものを収納(なお)さなきゃ。

「にゃー(お腹空いたよー、ごはんー)」
 それどころじゃないでしょー!
 空気読めないヤツ、怪獣。

 とりあえず優先順位@は小豆の回収にする。ええ、一粒づつ拾いましたとも!
 なんでわざわざ……食料置き場に有ったものを、離れた場所に撒かなきゃいけないのか。
 単にビニール袋に入っていたからか。
(うう、埃まみれやん……)
 でも乾燥豆で幸いだった。
 少なくとも洗って、長い事加熱しないと食べられないから。

 おかげでとうとうサブタイトルが、固定シリーズになっちゃったじゃないか……
 本猫は悪い事してるとは思ってないんだけどさ。


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27:04.17.(木) 違う

048 晩御飯のカレーにひよこ豆を入れようと、缶を開ける。
 当然やって来る怪獣。
「にゃー!(ゴハンだ!)
「いや、お豆だし」
「にゃー!」
 怪獣は『くれるんでしょ? くれるんだよね! 缶詰はゴハンだし!』とでも言いたげに伸び上がって催促する。
 確かにアンタの御飯は缶に入ってるけどね……
「ほら! あんたの欲しいモン、違うでしょ?」
 納得しない怪獣に中身を見せると、ふんふん匂いを嗅いで、人の顔を見る。
 少なくとも自分の御飯じゃない事は解ったようだが……

 不満そう

 不満でも、違うんだから諦めて下さい。
 それより自分はちゃんと夕御飯を、先に食べてしまってる事を思い出してくれ。頼むから。


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28:04.22.(火) 邪魔ったれ

049 原稿を描き始めるとやって来る。
 そしてゼットライトの真下から動かない。
「……もしもし、邪魔なんですが?」
「……」
 温いのか? 温いから、そこから動きたくないのか?
 温もって緩み始めた怪獣は、製図版に広がろうとする。
「原稿用紙を踏むなあ!」
 おまえが乗ったり踏んだりしたら油が付いて、墨汁を弾くじゃないか。

 うるさいなあ、と言いたそうな怪獣、筆洗に目を留める。
 「……飲むなー―!!」
 机上でこういう攻防をしていると、はかどるはずの頁もはかどらない。
 餌やオヤツが欲しい訳ではなさそうだが。(さっきやったから)
 では遊んで欲しいのか。

 調理中も邪魔しようとするから『人間が何かをやっている』のが嫌なのかもしれない。

 ライトを消すと、自分も机から離れるクセに……
 因みにコレを書いている今は、自分の毛布に丸まっている。

 「チャンス!」と思って再開したら、また来るんだろうな。
 ……この、邪魔しいの甘ったれが。
 私は今日中にこの見開きにペンを入れたいんだよ、ティカにゃん……
 終わったら構ってあげるから、お願い、邪魔しないで。


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29:05.01.(木) 怪獣の権利

新作を先月中に13頁までアプれたのは良いが、その結果あまり構ってやれなかった怪獣がグレてタレちゃん化している。
24、25日連日で!
050 
一応遠慮がちに上がって来る布団から蹴り出すと「あっ……」という顔をするから、『不味い事をした』とは思っているのだろうが。
 幸い暫く好天だというから、26日は汚された布団を強制漂白&洗浄して干した。

 そして昨日次の布団を同様に干し、汚れの酷い上布団はクリーニングに出して(やれやれ、この際だからついでに他の布団も順番に干そうかな)――などと思ってたら、なんとその順番待ち布団に粗相された。
 なにやってんのよう!!
 このタレちゃんが、タレちゃんが、タレちゃんが……(怒)

 そして2枚目の布団を取り込んだ今日、怪獣は早速乗っかって縄張りを主張、堂々と寝入っている。
 ……だからそれは、私の布団だ。何回も言うけど。

 コイツは絶対気持ちのいい布団は自分ので、自分の仕事は人の邪魔をすることだと思っている。
 いや、私(縁)の仕事が自分(怪獣)の世話で、ソレが当然の(怪獣にとっての)権利だと。

 ……怪獣のクセに。


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30:05.05.(月) 台所のセクシー・クイーン

料理を始めるとお約束でやって来る怪獣が、冷蔵庫の上で縄張りを主張していた。
無視して料理を続けていると、人間に視線を投げつつごろんごろんと転がり、媚媚(こびこび)ポーズをとっている。
「ねえ、私可愛い? 可愛いでしょ?」とでも言いたげに。
怪獣、続ける。
「ねー、可愛いでしょ」
「ほら、可愛いでしょ」
「どうだ! 可愛いでしょってば!」
……ああー、はいはい。
可愛いよ? 可愛いけどね。
ソレは確かに認めるけど、邪魔なことに変わりはないから。
退かないと、強引に開けちゃうぞ、冷蔵庫。

因みに怪獣はこの前、強引に冷蔵庫を開けられて落ちかけている。
この鶏頭め。


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