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怪獣日記2008.C
怪獣“暴君(猫)竜”ティカノサウルス・レジーナ、今年で4歳。
女王様は守護神たらんと欲す。
その姿は威風堂々、威厳に満ちてスフィンクスのよう。
問題は、場所を考えて顕現して欲しいということだ。
ていうか、アンタが一番危ないよ、そこでは。
*目次*
31.怪獣出現!の被災状況/32.怪獣行火/33.グレないで/
34.寂しいの/35.タレちゃん…/36.本日ゴキゲン♪/
37.怪獣のお気に入り'08/
38.タレちゃん・2/39.平和/40.シーズン到来
ゴールデンウィーク最終日は、イレギュラーで本棚の掃除。
というのも本日明け方、怪獣ティカノサウルスが暴れたから。
明け方運動会はしばしばやってくれるが今日は本棚を駆け上がった時の振動で、飾ってあったトレジャーストーンのコレクションボックスを落とし、中身をぶち撒いてくれた。
しかも、本棚の後ろに。
「〜〜なにしてんのよう!」
慌てて電気を点けて拾い集めるが、足りない。
「……」
(とりあえずもう一遍寝て、起きたら行方不明者の捜索をしよう)
ヘタしたら、本棚を動かさねばなるまい。
寝る前に、向かいの本棚の天辺に逃げた怪獣を捕まえてどついておいた。
消灯するとどこかに隠れたはずの怪獣が戻って来て、ぽすぽすと布団に上がり込み、脇近くに丸くなろうとする。
いつもは足元、人の足首を枕に寝ることが多い怪獣だが、時々こうして腰より上にやって来てくっつく。
大概怒られた後なのは、一応「ごめんなさい」の意思表示のようだ。
しかし反省してるというなら、何故その後の行動に反映されないのか。
この辺が、『猫はバカだ』と言われる所以だろう。
本当は賢いはずなのだが、猫。
ただ、いつでも自分がやりたいようにするだけで。
猫はいつでも、あくまで自分が中心だ。
ちなみに、その後の捜索で、行方不明者は皆回収できた(…と思う)。
救助内訳:ルビー、ジルコン、ヘマタイト、コーディアライト、アゲイト、アルマンディン、ルーベライト、ジェーダイト、ロードナイト各1、直径1センチほどの水晶球ひとつ、針入り水晶1欠片、小瓶のうがい薬2本、漫画単行本1冊。
不明ではないが重傷者:河童ブラザーズ2名、腕部破損。
因みにテーブル椰子は、とっくに枯死。
はっきり言って、机の上もかなり危ない今日この頃……
風邪を引いてしまった。
今日は新しい仕事の面接があるというのに、昨日からくしゃみと鼻水が止まらない。
おまけにちょっと熱っぽい。
なんでこんな時に引くかな…と思いつつ、しょうがないから行く。
幸い午前中の面接だったので、帰宅後生姜をたっぷり入れた饂飩を作って食べ、薬を飲んで寝た。
珍しく、怪獣がおとなしい。
しかも上の方に来て、寄り添って寝てくれた。
ああッ、なんていい子なんだ、ティカにゃん!
おかーさんはすごく嬉しいよ。
そのまま一日、二人で寝て過ごした。
それにしても、ここ暫くの超強情な肩と腰の凝りも風邪のせいだったのか。
先月から漫画とPC作業で根を詰めてたから、てっきりその所為で筋肉疲労なんだと思っていた。
どうりで、いつもならじんわり解消〜♪のハズのハーブ風呂も役に立たなかったワケだ。
この2、3日は食欲も凄かったし。
今なら時間だけはあるから、ゆっくり療養しよう。
先日の面接はボツったが、いつもの派遣屋サンからもっと良い条件の仕事(短期集中だけど)を紹介されて、今日から出勤。
久々の工場勤務、内容は携帯電話の液晶画面組み立てだ。
これがプラモ作りに似てて、案外楽しい。パーツを組んだり、エンブレムをぴしっと貼ったりするような感じで。
時給が良い分交通費が出ないので、試しに帰りは全行程歩いてみた。
ついでに商店街を流れて買い物しながら歩いたら、なんと2時間弱!
流石にくたびれた。
いや、それは残業含む計8時間の立仕事の後で、立ち読みまでしたせいかも。
そんなに疲れて帰ったというのに、怪獣ってば人の顔見て「フー!」とか言うし。
知らない人の匂いが一杯するから?
工場の匂いがするから?
コイツ、前の工場勤務の時も帰宅のたび、臭い嗅ぎに来たし。
今度は半田とか使ってないから、それほど嫌な臭いはしないと思うんだけどなあ。ケモノの鼻にはやっぱり嫌なんだろうか。
……それとも朝から居なかったから拗ねてるの?
でもさ、何回も言うけどお外で仕事しないとお金がなくなるし、そしたら御飯食べられなくなるんだよ?
だからグレないで留守番してね。
出勤二日目、怪獣、「おかあさーん」復活。
ああ、やっぱり寂しがってる。
なるべく早く帰るようにするから、許してね。
足、腰、背中の疲労を取るため熱めのお風呂に浸かって出てきたら。
敷いておいた敷布団に怪獣が洪水をかましていた。
「……」止めてよ、もう……
疲れてるんだってば。
もう遅いし、天気が悪いから干せないし。
しょうがないので問題箇所をペットシーツで上下挟み込んだ。
三日目にして、構ってモード限界に達したらしい怪獣、早くもタレちゃん化。
業務終了までまだ一週間以上あるぞ。
大丈夫なのか、怪獣?!
まあ、今週末にはО田のおねーちゃんが来るから遊んでもらおうね。頑張れ。
『太陽の巫女』おーちゃん、例によって教祖様の布教活動(爆)に従って来阪。お約束で本日晴天。流石だね!(笑)
地元駅前の創作居酒屋で美味しい御飯とお酒を戴いて気持ち良く帰宅。もちろん怪獣にも、出かける前にご馳走(高いほうの猫缶)を出してやった。
二人で気持ちよく飲み食いしたのと、その日最後まで居た客だった成果(←正しくは『所為か』だが、これでも間違いじゃないような・笑)、最後にもう一杯『お勧めのお酒』を訊いたら、
今度から出す予定のかぼすのお酒を出してくれた。これがもう、美味しくて。
香りがよくて飲み易いから女性にはお勧め。どこかで見つけた方は、是非試してみて♪
さて人間はきっちりご機嫌になり、怪獣もおーちゃんに遊んでもらってすっかりご機嫌に。良かったね!
実際大サービスで、寝る時も私(縁)より、おーちゃんの布団に丸くなっていた。
(なんてゲンキンなヤツ……)
しかし明け方一度目を覚ますと、珍しい事に怪獣が縁の枕元に丸まっていた。
こんなに上の方に来て寝てたのって初めてじゃないか。
怪獣なりに気を使ったのだろうか(←いや、多分たまたま・笑)
最近の怪獣のお気に入りのオモチャ。それは、
← @先月遊びに来たT村さんがお土産にくれた柄付ブラシ。
A今回おーちゃんがくれた『戦争ほうき』↓
戦争ほうきは、『戦争放棄』にかけてN県某施設でボランティアをしているおーちゃんの手作りで、本来はブローチです。どうも、箒のもさもさ・もはもはしたトコロがツボだったよう。
目の前で動かすと夢中になってじゃれる。
そんな訳で、合体させてみた。
↓
そしたら案の定、むっちゃ気に入った様子。
甚八君なんて足蹴にされている。
『もさもさ・もはもは』は『ふんわり・すべすべ』よりも怪獣にはツボらしい。
甚八君(或いは甚子ちゃん)、今までの立場は?
短期集中業務は昨日で無事終了。
しばらくはまたフリーだから、次の仕事までに溜まった用事を片付けねばいけない。
でも、まずは朝寝坊!
怪獣も一緒になって、昼近くまで寝たおした。
起きたら手を抜きっぱなしだった家事のフォロー。
せっせと掃除や洗濯、鉢植えの手入れをしていると、怪獣が文句をタレる。
「にゃー。にゃー!(ねえ、お家に居るのになんで構ってくれないのー?!)」
「あー、はいはい。構って欲しいのね? 一区切り付くまで待ってねー」
「にゃー!(ワタシは今、構って欲しいのよー!)」
文句タレちゃんの要求は速やかに却下された。
グレた怪獣、走り回ってアピール。
縁、ガン無視。
ようやく区切りが付いたので、お茶かたがた、グレまくって拗ねていた怪獣をお膝抱っこする。
怪獣はしばらくゴネていたが、やがてぐーるぐーると、おとなしくなった。
手の中に顔を埋めて、ふーすー言ってる。
はいはい、寂しかったねー。
時々限界突破していたが、今回はわりと我慢できた方だろう。
ちょっとづつでも慣らして、差し支えなく出勤できるようにしないとな。
お互いの為なんだよ? ね?
昨日出来るだけの事をやったので、今日は比較的ゆっくりのんびりできる。
その空気が伝わるのかそうでないのか、怪獣もほっこりと甘えん坊全開。
こういう状態の猫ほど、可愛くて平和なものはない。
リラックス+甘えん坊全開の猫は、α波も全開だ。
このまったりした気持ちを共有できれば、戦争なんて起こらないだろうに。
猫を盾に取られて戦争放棄した昔のエジプト人は、ある意味尊敬に値すると思う。
……まあ彼らにとって猫は神の化身ではあったんだけど。
大佛次郎氏の随筆(*)で知った、この歴史的逸話は私もとても好きだ。
*『猫のいる日々』大佛次郎・著/徳間文庫 *
猫好きならつい同調してしまうエピソード多し。
ボーナストラックの童話に出てくる、白吉(しろきち)くんの可愛らしさは抜群。
甘えん坊の怪獣が膝から動かない。
平和に、無心に甘えきった寝姿がいじらしいので、よしよしと身体を撫でてやっていたらば。
ふわふわ飛び交う柔らかな猫毛。
……そういう季節になりましたか……
飛び交う柳絮(りゅうじょ=柳の実の綿毛)は春を告げる風物詩。
飛び交うケモノ毛は、初夏を告げる風物詩……
情緒も何も、あったもんじゃねえ。
そんなわけで、ブラシでグルーミングした。
怪獣は、女の子にあるまじき事にブラッシングが嫌いだ。
でも今回、やたら毛のほつれているお尻から始めると、妙に気持ちよさげ。
猫は親にお尻の始末をしてもらった記憶から、甘える時にお尻をアピールしてくるが……
これもその一種?(いいけどさ)
スリッカー(毛梳きブラシ)は、あっという間に一杯(?)になった。
しかしこの毛、柔らかくて手触りが良い。
つい本気で、マフラーや毛布が作れないかと思ってしまうのだった。