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怪獣日記2008.H
“暴君(猫)竜”ティカノサウルス・レジーナ、今年で四歳。
女王様は冬を迎えて、とても眠い。
きっとこのまま冬眠したいと思ってるに違いない。
*目次*
81.開放厳禁/82.今日の悪事・その8/83.続・開放厳禁/84.怪獣脱走!/
84-2.怪獣脱走!A/85.野次猫/86.前夜祭/87.怪獣不機嫌/
88.そろそろでしょ?/89.ラストスパート!
「何が」というと、扉です。
猫は結構器用で引き戸とか開けるようになりますが、立て付けが緩むとドアも開けます。
中にはしっかりしたドアの引き手に飛びついて開けてしまう超器用なチャレンジャーも存ますが、怪獣は前者。
しっかり閉まってなかったら、お風呂場とかに入って来ます。
それはまあ、いいの。留意点は窓下に有る棚のシャンプーとかを落とされる事くらいだから。
(窓の網戸を開けての脱走も試みてるようだが、幸いそっちは開けられないので)
ところが最近、トイレのドアを開けるようになってしまった。
……道理でここ3日ほど、よく開いてると思った……これまた幸い、使用中は開けられてませんが。
問題は開けるだけじゃなくて、当然のように入ることです。
抗議行動の一種かと思ったら餌をやった直後にもやるから、どうも興味と言うか好奇心でやってる模様。
怒られても怒られても、やる。
『知らない部屋が有ったら入ってみたくなる』子供のようなモノだろうか。
万年幼児だし。
さらにマズイのは、猫というのはそこに水が有ると飲みたくなる生き物(風呂場でも当然飲む…)らしいので、中で何をしているのか考えるのが恐ろしい。
ウチ、和式だし。
そんなトコに入った足で触られたり、布団に入られるのも嫌だ。
廊下へのガラス戸を閉めると、流石に重かったらしく開けられないでいたが、それでも果敢に挑戦していた。
とりあえずこうしておけば安心だが、困った事に猫トイレは廊下。ずっと締め切ってる訳にもいかない。
間に合わなくて、そこらでされるのも嫌だし。
……外から鍵をかけた方が良いのだろうか……何か方法を考えねば。
本日は公休日なので帰宅後食事と入浴を終え、爆睡かましておりました。
怪獣が起こしに来ても無視して眠る。
机上の物をガンゴン落とし始めても、無視して眠る!
やがて怪獣もおとなしく横にくっ付いて眠り、そして夕方。
(ああ、いくらなんでも御飯を食べなきゃな〜)
起き上がってまず怪獣に缶詰を出してやり……
寝床を片付けに戻ったら、布団の傍にリバースしてあった。……いつの間に。
それはともかく。
目をむいたのは、その汚物が、寝る前に読んでた新刊文庫本で隠されていたからだ。
ブツの上に、べべんと乗せられた文庫本。もちろん隠れるはずなどありゃしない。
(い、いったい何時からここに?!)
慌てて拾い上げて拭取り、更に除菌クリーナーで拭いたが既に表面から数ページまでに浸み染み。
(あああッ、なんてこと!
昨日買ったばかりのお気に入りシリーズの新刊がー―!!)
……もう、棄てなきゃ駄目じゃん。
幾ら拭いても、このままじゃ黴が生えてしまう……
給料出たら買いなおしだな。
いえね、そりゃ喫茶店でコーヒー飲んだと思えば、それよりは安いです。
乗せられてたのが衣類とか携帯じゃなくて良かったのも確かだ。でも衣類や布団は洗って消毒すれば済む……
やっぱり腹立つ。
だから今日は、御飯以外は無視の刑。
怪獣、トイレの扉開けがマイブーム。
ブームというより、そろそろ留守番に飽きて抗議行動に出始めたのだろうけど。
迷惑だから、さっさと飽きてくれ。因みにホームセンターにはまだ行けてない……
で、さし当っての解決法として取っ手と柱を結び付けてみた。
怪獣、暫く挑戦していてその状況に気付いた様子。
しばらく紐を眺めていたが、立ち上がってちゃいっと手を出してみる!
……どうやら扉が開かない事と紐との因果関係は判るようだ。
もっとも「紐だから気になってちょっかいをかけてみた」可能性も大だが。
まあ、ちょっと手を出すくらいでは開くはずもないので、怪獣はまた扉下方を狙って再挑戦。懲りないヤツだ。
とりあえず紐の有効性は判ったので、暫くはコレでいってみようと思う。
休日の今日、母に用事があったので「ついでに買い物と、図書館に寄って〜」とか思いながらドアを開けたら、その足元からするっと怪獣が外へ。
し、しまったああああ!!!
扉を開ける時はいつも、壁側の棚に乗って「私も出たいー」と要求するのが先だったから油断した……
怪獣、ウチの前にある、大家さんちの物置裏に入って出てこない。
「ティー、おいで!」
「にゃー(いやー)」
「ティカ! 閉めちゃうよ? おばあちゃん家行くんだから!」
「にゃー!(入らないもん!)」
煮干で釣っても駄目。
「……勝手にし。知らんもんね」
まあ久し振りに一回りしたら帰って来るだろう……寒いし、お腹も空くだろうし。
そのまま出かけて用事を済ませ、帰宅。
怪獣は戻っていなかった。
そこらに影形なく、呼んでも返事なし。
(えー?)
まさか私がいつものように一晩帰らない(仕事です。念のため)と思って、遊び呆けてるんじゃ?!
(……どーすんだよ)
一応首輪も迷子札も付けているとはいえ。
どうするつもりなんだ、怪獣。
(今日は早めに寝るつもりだったのに…)
眠っちゃったら、アンタが帰って来ても鍵開けられないよ?
(……前科では大概、遅くとも翌朝には戻ってきたけど)
脱走から約四時間。
怪獣はまだ戻らない。
参加してるSNSのブログに『怪獣脱走』記事を書いたら、馴染みの仲間が皆、エラく心配してくれた。
有難い事である。
で、返事をを書いていると、外から怪獣の声が!!
帰ってきましたよ。
……良かったあああ……!!!(T▽T)
結局7時間ほどの外出だったな。やっとお腹が減ったのか。家にいると、あんなにのべつしつこく要求するクセに。
遊ぶのに夢中で忘れてただけだろうけど。
(ま、一晩くらいなら「よくある事」だしな…)
とりあえず、中に入れて身体と足を拭いた。今日は肉球を破る事もなく(全力疾走はしなかったらしい)、怪我も無し。OK!
書きかけのブログの続きに顛末を書き、御礼も書いて。
その間怪獣は、こちらの心配などまーるで知らぬ気に「お腹空いたー」と催促をしていた……(^"^;)
そして夢中で食べた後、同じく食後の読書をしている縁にしばらくくっついていたが、現在は猫毛布で箱っている。
今回の騒ぎで迷子札の連絡先が、前の携帯のままになっている事に気付いた。この先また脱走しないとも限らないので、新しい札を作らねばいけないな。
改めて「まにょも」の皆様、一緒に心配してくださって有難うございます、
ご心配かけました! 怪獣はとても果報者です。
裏で他所の猫さんが喧嘩を始めた。
すると怪獣がすっ飛んできて様子を窺う。
様子を窺っているうちに声が移動したのか、併せて窓際を移動する怪獣。
そのうち何故かパソコン周りをウロウロと嗅ぎまわる。
……あのー、もしもし? そこには猫はいないと思うよ?(笑)
今日に限らず、騒ぎが起きると気になるみたいだ。大概はそっち方向(といっても部屋からは出られないので室内で)に走っていってしばらく動かない。
自分の縄張り付近で騒ぎが起きるのが嫌なのか、ただ単に野次馬しに行ってるのかの判断は微妙だが。
……外猫させてたら、参戦するのだろうか。(女の子だけど)
怪獣は女の子だが気が強いし、縄張り意識はもっと強いから。
なんせ自分でなかなか破れなかった外出結界を最初に突破した原因が、縄張り(アパートの前通路一体をそう思っていたフシがある)に進入した(というか通りかかった)野良さんを追い出し、追っかけて行った結果だったくらいだし。
でも実際に喧嘩に強いかどうかは謎だ。
少なくとも脱走時、喧嘩をしてきた様子だった事は、現在のところ一度も無い。
……なので、ちょこっとコーナー作って飾り付けてみました。
リースは手作りです。右側のは去年の作、左のは今年のヤツ。
今年の、一見シンプルデザインに見えますが、実はこれ以上材料を買い足しに行く暇が無かっただけ(笑・来年に期待してください。)
皆さんも、ご家族やお友達と一緒に楽しんでいることと思います。
サンタによる、トナカイでの初飛行成功記念日(笑)を。
*注* ここで「?」と思われた方は中村光の『聖☆おにいさん』第2巻を読んでください。
今日になってからやっと飾ったから、二日の命しかないけど。
終わったらお正月の飾り付けだわ。
そんな訳で晩御飯もそれらしく、人間には鶏の脚、怪獣には蒸しササミ。
わざわざ傍に持ってきて食べるのはともかく、食べ残しを置いて行くのは止めて欲しい。床が汚れるじゃないか……
ご馳走に満足したのか、怪獣は食事後自宅に篭ってしまった。
このところ寒かった所為か、ずっとストーブに張っついていたのに。
まあ静かだから、今のうちにお茶を入れてケーキを食べちゃおう。
でもきっと、お湯を沸かし始めたら下りて来るんだろうな……
怪獣の生活は、完璧に食欲中心で廻っている。
この年末大阪ではフェスティバルホールの建替えによる、さよならコンサートが行われています。
それに教祖様(某歌手の事)のライブもあるというので、またも太陽の巫女@おーちゃん、昨夜より来阪。
怪獣はこの間さんざん遊んでもらい、ムチャクチャ懐いていたが、そんな事はきっともう、忘れているだろう……
と思っていたら案の定。
今回はずっと遠巻きにぐるぐる周りを歩き、にゃーにゃーと無き倒す。
とってもご機嫌ナナメだ。……というより、はっきり不機嫌。
或いは、人間がどちらも宴会(因みに私は忘年会だった)だのコンサートだのと楽しんでいたのに、自分ひとり留守番だったから拗ねて怒っているのか。
←不機嫌なまま、冷蔵庫上に退却。
一晩たって落ち着いたかと思いきや、まだ駄目。
おーちゃんが充電していた携帯を回収しようとした時も、エライ勢いで吹きまくる。
「フ―――――ッッ!!!
(アタシの縄張りに近付かないでよ―――――ッッ!!!)」
あー、はいはい。確かにコンセントは猫毛布の傍に有るケドねー。
そういや今朝は猫毛布に居たね、アンタ。
雪降った(今年の初雪やん!)みたいやのに、布団にも潜って来ずに。
寒くなかった……ハズないよね。
一遍起きて人が寝てるトコに戻って来た時も、おーちゃんがモゾモゾ動くたび、固まって通り抜けすらできなかったし。
なにがそんなに怖かったんだ、怪獣。
「今回は別に、猫飢餓状態でセクハラオーラ出てるわけじゃないよねえ」
「うん、それは無い。ウチ、現在『ごみお(仮名)』が居るし」
「ご、『ごみお(仮名)』?! ……ゴミ捨て場で拾うたん?!」
「うん」
「……したら、その臭いでも付いてんのかなあ?」
「……かな?」
縄張り意識強いもんな、怪獣。
「あれ? でもラーちゃん(おーちゃん家先代の猫)存た時、こんなコト無かったよねえ?」
「そだよね」
「……」
「……」
「……霊感無いな、コイツ」
「うん、無いよねきっと」
猫のクセに。
断言されてしまった怪獣、真相はまだ闇の中。
今年最後の締切り付きお絵かき終了。
これで締切りのあるものは皆終わったな。強いて言えば、残ってるのはおせちくらい。
後はボチボチ片付けよう。
とりあえず、怪獣が煩いから御飯を作らなきゃ〜。
怪獣は、私が根を詰めていると机に乗って、人の顔をちょいちょいと触りに来ます。
コレは別に私の健康を心配している訳ではなく、単に自分が何か食べたくなっただけ。
その証拠に私が席を立ったり何か一段楽したら、必ず嬉しそうに台所に走っていく。
本当に、嬉しそう。
足取り、弾んでます。
でも大概はそういう時間じゃないので、期待しても何ももらえません。(笑)
今年もあとわずか。
それでも何とか掃除も終え年賀状も出し、飾りつけも終わった!
良かったですね、今年も年内です。一応(笑)
お飾り用の花を母から分けてもらうのも恒例なのだが、今年は「花屋さんが一杯くれた」と言って、千両が大量にやってきた。
箪笥の上にお飾りを作ってもまだ、本当に一杯余ってしまう。
しょうがないので壷に活けた。
結構良い感じだが、怪獣が気にしてちょっかいをかけてくる。
赤い実が気になるのか。
それとも中の水が気になるのか……きっと両方だな。
とにかく手を突っ込んでわしわしかき回し、頭も突っ込みそうな勢いなので、ひっくり返されないか心配だ。
床に水が流れたら、ヘタしたら感電よ。
せめてテーブルタップの無い場所に移動させた方が良いかもしれない……
怪獣は今年も、最後まで怪獣だ。
来年はもう少し賢い良い子になってくれると嬉しい。
空しい期待と解ってはいるが。
ともあれ、皆様来年も宜しくお願い致します。