TOP>猫日記>怪獣日記2009.F
*F・目次*
61.失せ物と掃除と怪獣と/62.怪獣はお留守番/63.怪獣、怒る。/64.交換条件?/65.野望に一歩!/
66.怪獣のこだわり/67.怪獣の成長度/68.ぬくぬく/69.巣篭もり/70.怪獣、イラつく。
怪獣が道具棚を私的物見台と決めて(私は認めてないぞ)上がったり降りたりを繰り返す際、置いてある筆立てをひっくり返す事がある。
先日も夜中に、色鉛筆と鋏を立てておいた筆立てをひっくり返し、鋏は行方不明に。
まあ、多分棚下のトーン入れ(にしている書類ケース)と机の間に落ち込んでいるのだろうけど。
そこで翌日、トーン入れの下と横に手を突っ込んで一生懸命探したのに、鋏が出てこない。
回収できたのは捜索からこぼれていた色鉛筆数本と、甚八君・甚子ちゃんの群だけ……アンタら、こんなトコに一家を構えてたの? ま、冷蔵庫下よりマシだけど〜。
いや、それより鋏だって。
トーン入れを除けて、本格的に掃除しないと見つからないようだ。
で、本日局地的大掃除。
ま、原稿も一段落したし、使用済みトーンの整理も兼ねて。
早速トーン2種回収。ああ、こんな物まで落としてたか、怪獣。
でも依然として行方不明の鋏。
なんでだ。どこにも無いぞ?!
たとえ泥棒や空き巣が入っても、そんなモノ盗っていかないだろう。100均の鋏だし。
おかしいなあ、また買わなきゃいけないのかなあ。
悩みながら掃除を続け……最終的には出てきました。
なんと、纏め買いしておいた角型0号クラフト封筒の中から!
そりゃ確かにトーン入れと机の横に立てておいたけど(事務用で一番大きいサイズなので、机にも書類入れにも入らない)。
またなんて上手く入り込んだものか。
……結果オーライ、としておくか……
掃除も出来たし。
しかしウチで発生する失せ物の、8割方は怪獣の所為だ。その度大掃除。
時々コイツは、私の手抜き掃除をフォローする為にウチに使わされたんだろうか、と思う。
さて、叔母の要請で今から恒例・田舎のお寺の勤労奉仕に行ってまいります。行事の下準備です。
村の檀家衆しか来ない小さな寺でも、掃除しなきゃいけない場所とか手入れしなきゃいけないお道具とかが、一杯あるのです……一杯なのは人手が無い所為で、時間かかるのはお道具を分解掃除しなきゃいけないからね。(^^;)
そして山寺ともなれば当日が近付くに従って秋も深まり、落ち葉で庭掃除エンドレス。……まあいいか、お芋焼く楽しみあるし……
で、泊りがけで来て欲しいという事なので怪獣はお留守番。
だから明日の夕方分まで御飯を大盛りにして行くけど、いつのもように、今日中に食べきっちゃうんだろうな。
そろそろ学習しろ、怪獣。
さて奉仕を終えて救援物資を貰い、夕方帰宅。
さぞやお腹を減らせているだろうと、
「ティカにゃーん! 帰ったよー! お留守番有難う!」
と言いながら入ると、玄関まで来ていた怪獣、後に下がりつつ
「シャー! フーッ!!」と吹きまくる。
ああ、こりゃ相当減っとるわ。
すぐさま台所に入ってカリカリフードを出すが、
「にゃー!!」とか怒って食べない。
「もー、なによう?!」
人が移動するとそれに付いて動きつつ、テーブルの下から猫パンチを見舞われた。
ちょっと待て。
まさか一晩空けただけで、私の顔を忘れた訳じゃなかろうな?!
PCを起動してメールチェックを始めたら、椅子周りから匂いをしきりに嗅いでいる。
ああ、田舎の犬猫の匂いがするから嫌なのね……
あまりに嫌がるので、御飯を作る前にお風呂に入った。
「ほーら、おかーさんの匂いになったやろ〜?」
それでもまだご機嫌ナナメ。(マシにはなったけど)
怪獣は確かに我儘で寂しがりで甘えん坊だけど、こんなにしつこくなかったのになあ。
早々に御飯を食べ切って、空腹でイラついてたのかもしれない。
でもそれは自己責任だよ、怪獣。
さてご機嫌50度程だった怪獣も、昨夜寝る頃にはようやく落ち着いた。
それまでに二回もお風呂に入らねばいけなかったトコをみると、やはり他所の猫&犬の臭いが嫌だったのか。ずっと臭い嗅いでたもんな。
反動で今日の怪獣は、やや甘えん坊。
それでも外出(履歴書出しに行った)する時は、妙に疑り深そうな感じで文句をたれていた……(^^;)
ところで怪獣。
今日、空になったカリカリささみの袋をゴミ箱から探し出して、名残惜しそうにしゃぶった挙句私のところに持ってきて、
「なくなっちゃったの。もう無いの! もっと欲しいよう」
と鳴いてたが、ごめん、現在のおかあさんに、新しいカリカリささみを買ってあげるお金はありません。
だからその為にも、良い仕事を招くように。
謎の化石、ニャンモナイトがついに我家でも採取されました!
ちょこっと出っ張りが有るケド、それはこの際ノープロブレム。ああ、やっぱりニャンモナイトは丸くなくっちゃねー!
因みに綺麗な円形をしているほど、価値が高いです。
ウチに出現するのは綺麗に丸いのが無くって、どっか涙滴状のジャンクニャンモが多いので嬉しい〜。
ニャンモナイトが溜まったら、怪獣写真館で特別展示しようと思います。
実は展示室はとっくに準備してあるんだけど、肝心の完形ニャンモが入手できなくて。
でも、これで心置きなく準備が出来るな!
展示室がオープンしたら、掲示板の方で愛好者の投稿も始めようと思います。
その節は、皆様ヨロシクね〜♪
怪獣が、脱いでおいた上着に隠れて(るつもりで)、なにやら狙っている。
一人暮らしの我家の場合、狙われているのは間違いなく私(人間)だ。
そこで危機回避のため、ちょっと別物で気を逸らしてみる……
お気に入りの猫じゃらしを手の届くギリギリの位置まで投げてやると、すぐさま臨戦態勢に入る怪獣。
上着に隠れたまま、タイミングに合わせて猫パンチ!
延ばす手は、届いたり届かなかったり。
たまに上手くキャッチしてがじがじ齧ったりもする。
大好きな遊びに夢中になって我を忘れると、だんだん隠れ方がぞんざい……というか、気が回らなくなってくる。
……もしもし、身体出ちゃってますよ?
それでも隠れてるつもりなのか、あくまで隠れる事にこだわってるのか。
単なる『今日のルール』かもしれないが。
そのへんは判らないが、とりあえず怪獣なりにこだわりがあるらしい。
いきなり寒くなったので、怪獣が隙有らば膝に乗ってくるようになった。
特にお茶を飲んでいる時は間違いなく、もれなく『乗っても良い時』らしい、怪獣的には。
まあ、私も暖かいので悪い気はしないが。
一旦乗っかると中々降りやしないので(お気にのオモチャを見せても無視)立ちたくなった時に困るのもいつもの事だが、最近ちょっと様子が違う。
「……ティカさんや。ちょっとお鍋見てきたいんやけど、降りてくれへんかな?」と訊くと、
「にゃー…(ええー?…)」と文句は言うが、降りてくれるようになったのだ。
めっちゃ不承不承ではあるが。
怪獣が乗っかっている冷蔵庫の扉を開ける時も、
「開けるよ! 降りてな」と下を指差すと、やはり不承不承でも、降りてくれるようになった。
まあ、コレは流石に学習した結果だろうけれど。
今までは(意地で?)退かないまま扉を開けられて、落ちかけたりしてるから。
怪獣の成長は、行きつ戻りつだ。
成長したかと思うと、いきなり幼児に戻る。
でもようやく幼児返りから、普通に小学校就学児童くらいには成長したのだろうか。
万年幼児の怪獣、果たして『お姉ちゃん』になれるのか?!
期待して観察中。(笑)
寒さも回復し、月末・土曜は良く晴れて良いお月様の見える十三夜だったというのに、その翌日、11月には行ってからいきなり天気が悪い。
今日なんか風も強くて冷たくて、時々雨まで降った。
寒いやんか――― !
おかげで晩御飯はささみのロールキャベツを作るはずだったのに、なし崩しに鍋になってしまった。
ちゃんと温もったよ。エライもんだ。
鮭とじゃが芋の鍋だったので、怪獣が気にして傍から離れなかったけど(笑)
その挙句まだ食事中の、人間の膝に丸まってしまった。
おかげで食べ終わった途端、異様な眠気に襲われたじゃないか……ホントにちょっと寝ちゃったよ。
これからは、猫行火が最高の季節になるなあ。
実際今日も、うたた寝したワリに全然寒くなかったし。
できたら布団には、上じゃなく中に入って欲しいもんです。
猫でエコ〜♪
朝、畳む前の布団を湿気抜きしている時に、怪獣が潜り込む(←湿気抜きの意味なし)のはいつものことだけど、畳み始めると流石に出てくる。
しかし寒くなって中でグズグズしてると出遅れる事もあって、面白いのでそのまま押入れに収納(なお)してみたりする。
大概迷惑そうに出てくるが、今日はよほど寒いのか眠いのか。一緒に畳まれたまま出て来ない。
覗いて見ると、寝惚け顔だった怪獣にジロッと睨まれた。迷惑だったようだ。
しかし寝惚けている怪獣は、ラブリーだ。
ラブリーなので、そのままにしておいた。(おとなしいし)
御飯を食べ始めても、冷蔵庫を開けても、洗い物をしても出て来やしない。珍しい。
扉を開けても出てこないので、そのまま外出した。
今日の怪獣は、巣篭もりしたい日なんだろう。
流石に帰宅時には出ていたが(笑)
本日、久し振りに星さんが遊びに来たので怪獣も一緒にティー・パーティ。
食べておしゃべりして過ごしました。
怪獣は人間がおしゃべり(電話含む)してると自分も混じりたそうに、そばに張り付いてにゃーにゃー言うんですが。
今日はマイペースに客の匂いや客の荷物や、怪獣用御土産袋の匂いを嗅いだり頭突っ込んでみたり。
特にすごかったのは、御土産袋への執着。
ずーっと鳴きながらスリスリして、人の顔見て。いかにも
「コレ私のじゃないのー? ねえ、もらえないのー?」てカンジ。
煮干が入ってるらしいからね、今日の御土産。無理ないか。
でも開けてもらえなかったので、未練たらしくそこらをウロウロしてました。
ところがそのうち、何が居たのか、ダーッと窓にすっ飛んで行く。
「?――何が居るの?」
人には、少なくとも私等が座ってる位置からは見えません。
「窓の下に野良さんでも居るのかな」
「鳥かも」
因みに怪獣、蝶が飛んでても走り寄ります(見えてなくても)。
蝶の気配なんて、どうやって判るんだ。さすが気配に敏感な猫。エライもんだ。
そんな話をしていると、怪獣、窓に張り付いたまま振り向いて一言、
「にゃー!」
「……(ウチら)怒られた?」
「うん、文句っぽかったね」
「『ウルサい!』て? 気が散るんかな」
などと笑ってると、怪獣今度はわざわざ私等の前まで来て、
「にゃー!!」(←さっきよりキツめ)
と言って窓に戻った。
「あー、ホンマに怒られたな」
「『気が散るて言うてるやんかー!』?」
その様子は本当にイライラと言うか、せばかされて癇癪おこした子供のようでした。
まにょも仲間のTさんも言ってたけど、本当に利休之助クン(注*)のような反応をしてるな、怪獣(笑)
因みに怪獣が何を気にしていたのかは謎。
角度から言って多分鳥だと思うのですが。……フリだったかもしれない(笑)
本当は、お土産を開けてもらえなくて拗ねてたのかも。
*注*
利休之助>サラ・イイネス著、『誰も寝てはならぬ』(講談社)に出てくる猫。
この人の描く猫も、猫らしさに定評がある。