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怪獣日記2006.C
ティカ。
正式種族名を暴君(猫)竜『ティカノサウルス・レジーナ』。
だからこれは、猫に見えるけど竜なんである。竜なんだってば(笑)
熱は一晩で平熱に下げたが、大事をとって今日は欠勤。念のため一日寝て過ごし、熱が出なかったら、明日は出勤しよう。
で、心配していた怪獣の動向だが。
なんと、昨夜から今日にかけて、おとなしくピッタリとくっついて一緒に寝ている。
……添い寝状態なんである。
珍しい。
珍しすぎて、却って疑問だ。なんで?(有難いけど)
コイツもちょっとはおねーちゃんになった、という事だろうか。
単に(私の)体温が高くて、怪獣的に丁度良かったのかもしれないが。
怪獣がまたタレちゃんになった。
やっぱ、月末が危ないんじゃん……
でもココしばらく忙しくて構ってなかったし、天気が悪くて窓も開けてない。お外を見て気晴らしも出来なかったから、ストレスが溜まってるのかもしれない。
ご近所の若い野良さん達がシーズン突入。
あっちこっちでラブコールが聞こえるが、怪獣は大概、知らん顔で好きな事をやっている。
でも、そんな時期に『「お外に出たいよう」症候群』が出たり、タレちゃん化するのは、やはり触発されているのだろうか。
今日もラブコールが聞こえるなー、と思っていたら、怪獣がたたたっと窓に走り寄る。
騒がしいので、気にはなるらしい。
窓枠にちょんと乗っかると、外に向かって鳴いた。
「にゃー」
……あれ。返事してる?
「にゃーう」
どうやらホントに、外に鳴き返しているようだ。……
でもなんでいきなり? 第一コイツ、施術済みで、永遠のロリータちゃん(のハズ)なのに。
「ティー?」
私には、ぱったんと尻尾で返事。
「お友達が呼んでるの? でも行ったらあかんよ」(可哀相だけど)
しばらく窓に張り付いていた怪獣は、やがて離れた。
まさかと思うけど、発情しかけているのだろうか?
それとも、いつも部屋に一人ぼっちで留守番させられているから、単にお友達がほしくなったのか。
近所の飼い猫はパン屋さん家のコしか知らないが、あの子はもう、お年寄りだしなあ……
姉ンとこには犬(猫好きだが)まで居るし……
明け方、久し振りに怪獣ティカノサウルスが出現。
暴れまくった挙句、人の腕に裂傷を負わせた。
……いや、爪を立てられた途端「流血した!」と判ったので、洗面所にすっ飛んで行って、傷を洗った。
それほどさっくり入った。
痛かった……
そりゃあ、この月末は忙しくて、連続出勤とか休出とか多くて、構ってやれなかったけど。
だからといって、怪獣化するのは止めてくんないかな〜?
おかーさんだって、疲れてるんだよ……
とりあえず、傷の治療をして寝直した。
もちろん、そ知らぬ顔で寄って来た怪獣の頭も叩いておいたが。
G社発行・猫ムック最新号で、
『粗相の跡始末には、重曹を使おう(但し、主に応急処置)』と書いてあったので、早速買ってきて試す。
確かに落ちるようだ。
しかし怪獣は、次々と洪水を見舞ってくれるので限(きり)がない。
こういうのを『いたちごっこ』と言うのだな。
因みに、どうしようもなく臭いの落ちなくなった客用布団は捨ててしまった。
あー、冬までに代わりを買わないとな……
月末の予定催事が一つキャンセルになって、予定していた出勤をしなくても良くなった。
おかげで珍しく4連休だ! ラッキー♪
久々に原稿描いたり、HPの更新が出来るなー、とウキウキしていたら、大家さんに呼び止められた。
そしてなんと、建物の補修の関係で、住まいを同じ階の空き部屋に移る事に!
急な事だが、移るからには私もさっくりと移ってしまいたいので、休暇は準備に当てる事にした。
小出しで荷物を移していると、現部屋に残された怪獣が悲壮な声で鳴く。
……なんでそんな声で、そこまで鳴くんだ。
別に、捨てて行くわけじゃないのに……
とりあえず、後でスーパーにダンボールを貰いに行こう。紐とかも要るだろうな。
怪獣が新しい部屋に、ちゃんと馴染んでくれれば良いのだが……
本を棚ごとに分けて箱に詰め、紐で束ね…していると、その空いた隙間に、怪獣が嬉しそうに詰まりに来る。
空間が広がると、そのまま伸び伸びと寝こけてしまった。
きっと新しい昼寝用スペースが確保出来たと思ってるんだろう。
でも本を移動させに新しい部屋へ行くと、今日も悲壮な声で鳴く。これはもう、『泣く』と書いてもいいくらいの調子と大きさで。
一日、その繰り返しだった。
それにしても、昨日・今日の二日間で資料の棚を丸々移すはずだったのに、中身の移動だけで終わってしまった!
本好きの引越しは、時間が掛かる。
そして本は、まだまだ在る……
きっと、この連休を使い果たしても、引越しは終わるまい。
来月中に終わったら、まあ、いいところだ。
ようやく資料棚を移し終える。
これで間違って怪獣を押しつぶす恐れが無くなったので、ちょっと新居に連れて行ってみようと思う。
実は本棚は、半畳の押入れに寄せる形で壁に並べたのだが、そうすると丁度棚の天辺が、天袋のすぐ下。
この天袋は、怪獣の秘密基地用に空けておいてやるつもりだ。後で空いたダンボールを入れておいてやろう。
怪獣を連れて来て放すと、一応身を低くして辺りの匂いを嗅ぎ、早速探検を始める。
ダンボールは端から覗き、束ねたり、積み上げたりしてある本の群れにもちょっかいをかけ。
本猫なりに、点検しているつもりか(笑)
そして最後に、本棚に上って天袋に移動。
どうやら気に入った様子だ。涼しくて嬉しいのかもしれない。
それにしても、結構広いお昼寝(別に夜でも良いが)専用部屋を確保した怪獣。
贅沢にも、これまた広いバルコニー(本棚の天辺だ)付き。
私より良い居住条件でないかい?
←怪獣の秘密基地改め、“質素な”豪邸(笑)入り口。
左に伸びるのはお昼寝用バルコニー。
ホームセンターで、新しい組み立てラックを4つ購入。
ああ、自転車が在って良かった。で、なきゃ運べなかったよ、こんなモノ。
とりあえず新居に運び入れ、現部屋に留守番させていた怪獣を連れてくる。
怪獣は、早速お昼寝バルコニーへ。
おとなしく寝ていてくれると、作業がはかどって助かる♪
しかし予想通り、本の移動だけで連休が終わってしまった。
実はもう一つの(組み立てではない)本棚も運ぼうとしたのだが、ちゃんとした家具は、とても重いのだった。
ウチのアパートは玄関に40cmを超える上がり框が有って、これをクリアするには、どうやら一人では無理なようだ。
……箪笥も有るし。
問題の家具二つは、助っ人を頼んで動かす事にしよう。
さしあたり、有力候補の甥っ子に頼んでみるとして……
コイツらを動かさない限り、後の作業が進まないし。
当てにしていた甥っ子の手助けがダメになった。
て、もうそろそろ8月も半ばなんですけどー?
仕事が忙しいのと体調不良はどうしようもないから、堂々と断ってくれて良いんだし、無理せず早めに言ってくれた方が助かったぞ、まーちん……
しかし、そんなら誰に頼もう……
もう皆お盆休みだろうケド、急に言われてもなあ……(里帰りとか、あるだろうし)
まして怪獣の手なんか借りられないし。というか、
借りても無意味だし。
←無意味。